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遊びイス



。。。。医療用語で、よく、「手当て」という言葉は耳にすると思います。まぁ、これは日本人の造語なんでありますが、この言葉がどこから出来たかと申しますと、「手のひら療法」からなんであります。

昔の人は、怪我をしたり、胃や頭が痛いと、患部に手のひらを当てていました。これは手のひらが、湿気と熱を発散するので、患部に当てると、軽い温湿布の役目を果たすため、血行を良くして患部の痛みを和らげた訳であります。

また、手のひらからは、体内に籠もっている静電気が発散しておりますから、経絡を刺激して血液循環を良くする働きもある訳であります。

こうしたいちばん簡単で素朴な療法を、昔の人はその生活の知恵から知っていて、まず、どこか具合が悪いとなると、手のひらを当てていたことから、怪我や病気を治すことを「手当て」というようになったのであります。

・・・それにしても、原始的な「手のひら療法」から生まれた言葉が、現代医学の中でも、「病気の手当てをする。」といった言葉で残っているのはおもしろいなぁ〜。と思う次第です。


。。。。でまぁ、わたくしが思うのが、医療で大事な事というのは、患者さんを、「よく診る」 患者さんに、「触れる」 そして、患者さんの話を、「よく聞く」であると思う訳です。

患者さんの話をよく聞くというのは、「カウンセリング」と呼ばれたりする訳なんですが、心に悩みを持つ患者さんにとって、自分の話を聞いてくれるプロの存在は、それは嬉しいモンでありましょう。

まぁ、プロの聞き手といえば、精神科のドクターだったり、臨床心理士だったりするんですが、カウンセラーの仕事はただ漠然と聞いている訳ではないのであります。
患者さんの話をじっくり聞きながら、“こころの問題”とその解決の糸口を探り当て、的確にフォローしていくのがカウンセラーのお仕事。いうなれば「こころの専門家」という訳であります。

カウンセラーにとっては、患者さんにこころを開いてもらい、どんな事でも隠さず話してもらうのが最も大事な事。で、そのために、カウンセラーの部屋には患者さん達にリラックスしてもらうため、様々な小道具を置き、話しやすい雰囲気を醸し出している訳であります。

で、その小道具のひとつに「イス」があるのです。

ほとんどの場合、カウンセラーは患者さんと1対1で相対する訳なんですが、部屋に置かれたイスは2つではなく4つ以上置かれているのであります。
つまり、必要がないイスが用意されている訳で、これを“遊びイス”と呼んでいるのです。

この余分なイスがあるのとないのでは、まったく雰囲気が異なる訳で、自分達が座るイスだけしかなければ、何となく、逃げ場がない空気になってしまうのであります。
必要ないほかのイスがさりげなく置いてあることによって、気詰まりを解消してくれる訳なんです。

また、時折聞こえる雑音というのも、話しやすい雰囲気を作るうえで重要で、自分達の話し声しか聞こえないような、静まりかえった部屋では、人は口を開きにくくなるものであります。

これを防ぐために、カウンセラーの部屋では、自然と雑音が入ってくるように窓を開けておくのだそうです。
加えて、日の光というのも、リラックスした雰囲気を作るのには有効な訳で、自然の音と光を部屋に入れるために、窓を少し開けておく。
これがカウンセラーの鉄則・・という訳であります。



。。。。日本の平均寿命はまたしても世界一。これも、医療の進歩によるところが多大であります。

検査技術は進歩し、手術の技術も、研究も日々進歩しております。

でも・・・。

原始的な「手当て」という言葉はは今なお使われており、人間の根本を成す「こころ」の治療には、ごく普通の生活用品が必需品な訳で・・・。


遊びイス、、、「こころ」に遊び(ゆとり)があれば、病に居座られる事も減ると思うオヤジです・・・。








最後までおつき合い頂き、感謝いたします。

「病は気から」とも申します。遊び心を持って生活したいモンだと思っております・・・。
カテゴリ:裏話 | 19:22 |