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無くして気づく事も、、、
。。。。先日の事、昔から時々顔をみせる馴染みの患者さんに、、、
「おぉ〜い、今年で何歳になるんやたっけ。」

うら若き女性に年齢を聞いたら、セクハラ! と言われるかもしれないのでしょうが、そこはそれ、厚顔なオヤジ。治療中に聞いたのでありました。

「26歳です!・・・まだまだ大丈夫ですよ!」
まだ嫁には行かないのか? わたくしの意図を理解したかのような返事だった訳で、、、

「なんやまだ26かいな。まだまだ大丈夫やな! 、、、それにしても、○○ちゃんを診て長いよな。何歳からウチに来てるんやったっけ?」

「中学生ですよ。確か13歳だったからもう13年? ながっ!」

「ホンマや! そら私もオヤジになるわなぁ〜。」
揃って大笑いしてしまったのでありますが、中学生の時、陸上部で頑張っていた彼女。足首の捻挫で始まって、何かあると当院にやって来てくれるのであります。


。。。。とまぁ、馴染みの患者さんは色々居られるのでありまして、その個性も色々、、、

実はそんな馴染みの患者さんの中に、思い出したようにやってくる患者さんが居てるのですが、その彼、2年振りくらいにやって来たのでありました。

「センセー居てる?」
受付で、保険証や診察券を出す前にわたくしを呼びつける太々しい野郎。態度もデカイが図体もデカイ。イカツイ顔に似合わぬ笑顔は、まぁ、可愛くはありませんが、、、

「おっ! 久しぶりやなぁ〜。生きてたんかいな! 今度は何をやったんや!」
はっきり言って見た目はとんでもない悪でして、当院に最初に来た時は19歳だったハズ。当時でも20代の後半に見えていましたから、かなりの老け顔。わたくしも彼には遠慮会釈なしに言う訳であります。

「センセー、、、今度はコレや!」
その彼、待合室のイスに座ったまま、靴下を履いた足を2・3度、床に踏み鳴らしたのでありました。

「な・なんやそれ! もしかしたらその足、、、」
固い金属音を鳴らす足。そうなんです、その彼、左足が義足になって来院したのでありました。

「やってもうたがな・・・。」
そう言いながらズボンの裾をめくって義足を見せるのでありました。

・・・それにしても、、、

当院の患者さんの中でも異彩を放つ彼。いまだに最初の来院の時の事を思い出す訳で、、、

センセー、胸が痛いねん。という彼を診察したところ、肋骨を骨折している訳で、、、
「何をしたんや!」

「ケンカ。」

「あのなぁ〜。。。ケンカは第三者行為になるから健康保険が使われないからなぁ。・・・転んでぶつけたんですよね。」

「いや、、、ケンカ、蹴られてん。」

「だからぁ〜。ケンカじゃ保険は使えないって、、、。転んで何かにぶつけたんですよね?」

「いや相手は3人おってん。勝ったんやけど蹴られてん。ケンカやろ?」

「、、、ひとこと言うてエエか、、、ホンマに、アホやろ。」

とまぁ、、、最初っからけんか腰な態度でありましたし、ムカツクわたくしも言いたい事を言う訳で、、、2度と来ないやろ。と思っていたらナゼかしばらく真面目に通院する。
実際、眉毛は半分ほどの面積しかなく、両手の指のツメははぎ取られたのか1枚もなく、見た目はホンマに恐い訳で、当院の従業員も彼には遠慮気味なんであります。

しばらく来ないなぁ〜。と思っていたら、、、
「保護観察が附いてもうた、、、。」 と来院し、

しばらく来ないなぁ〜。と思っていたら、、、
「アホな事やってもうた。しばらく塀の向こうに行っててん!」 と来院し、

しばらく来ないなぁ〜。と思っていたら、、、
とうとう義足になって来院したのでありました・・・。彼に関しては、少々の事では驚かないわたくしですが、今度ばっかりは、、、

「なんかするやろな。とは思ってたけど、義足って、、、ホンマエエ加減にせな命を落とすぞ。何をしたんや!」

「交通事故なんやけどな。俺ばっかりが悪いんじゃないんやでぇ〜。」
前回来院した時は会社に就職して、自分の保険証を持って来ていた彼。真面目になるかな。密かな期待を抱いていたのであります。
働くようになって免許証を取得したらしく、それで自損事故を起こしたのでありました。
大腿骨骨折で搬送された病院で手術を受けた時、どうやら動脈損傷があったらしく、、、その影響で下腿が壊死をおこしたのだそうです。

蹴ったらガードレールもヘコむんやで! と強がっている彼。それでも、「痛いねん、、、」 幻肢痛に悩まされており、義足の影響で腰を痛めて来院したのであります。

確かに、、、褒められた人生ではないのでありますが、真面目に働き始めた矢先のこの事故。彼の行く先を思うと不憫な思いは否めなく、、、

「なんや、眉毛濃くなってきたやないか。」

「ボク真面目だもん!」
来院してはわたくしに散々説教され、ボロクソに言われて、、、フッと来なくなったと思ったら何かしら起こしてまたやって来る。今回もどれくらい通院してくるのかは不明なんですが、無くしてから気が付く事もあるようで。。。

「アホな事やってたなぁ〜。って思うわ。まぁ、バチが当たったんかな。」


足1本無くして気が付くなよ、、、


破天荒な人生から、洗う足は1本になった彼。


踏みしめる自分の足も1本になったのですが、、、


しっかり人生を歩くかな・・・


彼の足跡をみていたいオヤジです・・・



カテゴリ:接骨院のお話 | 00:06 |