寿命の限界
2005.06.06 Monday | by 院長

人間は何歳まで生きられるのか。
神話や伝説を除いた確かな証拠のある長寿の例では、スコッチウイスキーのラベルで有名なトーマス・パー氏が、152歳まで生きた記録があるそうです。彼は102歳の時に、強姦罪で刑務所に入れられた程の精力の持ち主だったそうで、長寿も真似できませんが、強姦罪もなかなか出来るもんじゃぁありません。
現在、当院での患者さんの最高齢は94歳のお婆ちゃんです。お婆ちゃんは背中が少し曲がっている事を除けば元気そのもので、喋る事も実にカクシャクとしています。
実はお婆ちゃん、10年前に生まれた私の娘の誕生日をいまだに覚えていて、誕生日になると、「今年で幾つになりましたかね。」と聞いてくれます。オヤジは都合良く、時々忘れるというのに・・(^^;)
まったく感心してしまいます。「お婆ちゃんは100歳までは絶対大丈夫!」これが私のお婆ちゃんに対する挨拶であります。
ほ乳類には、性成熟年齢の約6倍が最大寿命、という説があります。人間の場合、20歳を成熟年齢と考えると、最大寿命は120歳という事になります。ではなぜそれ以上は生きられないのか。
体の機能の点から、人間の寿命を推察したデータがあります。まず心係数(心臓の血液拍出量)25歳で1分間の拍動は約4リットル。これが1.5リットルになったら心不全となりますが、125歳で心不全と同じくらい機能が低下すると言われています。
脳細胞の数は正常な若者で約150億個あり、1日10万個ずつ減っていきます。それが3分の2になると生きていけないのですが、3分の2になるのが130歳前後と言われています。
したがって、体の機能の低下を止めない限り、人間の寿命は120歳前後が限度という事になります。
よく94歳になったお婆ちゃんに言っているのが、「動けなくなったら往診してあげるからね!」なんですが、お婆ちゃんが120歳まで生きるとしたらあと26年。今の私に26を足すと・・・。
・・ジジイが往診する姿は、想像したくないオヤジです・・。
