<< ボールが挟まった時 | main | 書籍の紹介 >>
骨折させた思い出


よく、患者さんについて子供が訪れます。母親がベットに横たわって居る間、退屈した子供達は走り回ったりする光景はよく見受けます。そんな時、「接骨院で骨折したなんて、笑い話にもなれへんからこけたらアカンで!」などと言って場を和ましております(^^)

水曜日は剣道の練習日であります。
本日の練習の終わりに師範の言葉があります。試合練習を終えた子供達に、一人一人注意点、留意点を仰るのですが、その中で、「剣道はルールに則ったケンカだと思え。相手を突き倒しても勝つ気迫を・・・。」試合で気合いの足りなかった子供に注意しておられました。
その言葉に、私はふと、高校時代の事を思い出してしまいました・・・。

私の卒業した高校の剣道部は、試合に出場する選手を決定するのに、全員総当たりのリーグ戦を行い、上位5人が出場する仕組みでありました。まぁどこからも文句が出ないやり方ではありました。
高校1年の時、新人戦の予選には上位5人に入り出場しました。そして、本戦に出場する5人を決定する、リーグ戦の最中の事です。
前半を終えて、取りあえず上位5人には入っており、取りこぼしさえなければ大丈夫やな・・。と試合に臨みました。

それは同級生のFと試合した時の事です。そのFは背は低いのですが、非常に難剣で苦手にしておりました。勝負は1対1であと1本取れば勝ち・・。当時は場外反則3回で相手に1本というルールでありました。Fは場外に2回出ており、あと1回の場外で私の勝ちです。
狙うはFの場外反則。私はライン際で面を打ってFに体当たり。Fは場外にもんどり打って飛び出しましたが・・・。Fは壁際で呻いて立ち上がってきません。取りあえず勝ちの宣告は受けて剣は納めたのですが・・。
Fは腕の骨を折っておりました。Fは直ちに病院に直行。その日のうちにギプスを巻いて帰ってきました。
部長先生からは、「気にするな!」と言われ、先輩からも「まぁ仕方がない。事故や。」と言われたのですが、それから以降のリーグ戦は見事なくらい負け続け、補欠の6人にも入れない有様でした。

私とFとTの3人が2年生からレギュラーになり、一緒に全国大会にも出場しました。Fには、「お前には腕の骨折られた!」と卒業するまで言われ続けたんですが(^^;)
未だにあの時の事は、悔いとして残っています。骨折させてしまった事は本当に申し訳ないと思っています。しかし、悔しいのがその後のリーグ戦で勝てなかった事です。怪我をさせたFのためにも、後のリーグ戦を勝ち抜く根性がなかった自分が情けなく思いました。
勝負に徹する。・・なかなか難しいもんだと痛感させられた思い出です。

何の因果か・・。今では骨折した患者さんを治療する仕事をしています。
現在までの所、剣道で転倒して骨折した。という患者さんは来院していません。
まぁ・・これがせめてもの救いかな。と思うオヤジであります。

カテゴリ:剣道のお話 | 22:31 |