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野球を科学する (トレーニング編 Vol 2)



 ([トレーニング]の定義)

 ここで、日常生活では必要としない特別な運動をして、体の運動遂行能力を向上させること、特に体の発揮するパワーを増大させる事を[トレーニング]と呼ぶ事とするとします。

 この事をスポーツ選手について考えてみると、そのスポーツを実施する時に必要とされる体の運動能力は、それまでのトレーニングによって現在でも一般人よりもかなり高い状態にある訳です。
 しかし、そのスポーツのゲームだけを消化している時には、それに見合った水準が維持されるだけであり、ゲーム中により大きなパワーを発揮しようと思うのならば、さらに特別な身体運動をしなければならないのであります。
 いわゆるこれが「ハード・トレーニング」であります。一方、シーズン・オフとなり、トレーニングを中止(ディ・トレーニング)すれば、その休止期間の長さに応じて、体の運動能力は運動しない状態に適応し、この能力は低下してしまうのであります。

 同じ事を、一般人についてみてみると、病気などで寝たきりでいる場合は、運動能力は極めて低いレベルにある訳でありまして、日常生活ではそれぞれの生活条件に適合した水準の運動能力が保持される事になるのであります。
 そこで、日常生活では特に必要としない運動を定期的に実戦する事によって、休日などに余裕をもって山に登ったり、テニスをしたり出来る運動能力が身に付く事になるのであります。



【摘要】

よく、スポーツ障害で来院した選手、特に小学生の野球選手の保護者の方に、「どんなトレーニングをさせたら良い?」聞かれる事が多いのであります。

野球の基本的な話になるのですが、まずボールを投げる。野球の基本はキャッチボールになると思うのですが、やはり速い球を投げたい。
指導者にも、「早く、大きく腕を振れ!」そう指導されるとよく耳にするのであります。

小学生の場合、筋力は弱いけれど、関節の可動範囲は広いため、(テコの原理と一緒なのですが・・)大きなファームで投球をする選手をよく見かけるのも事実。スポーツ障害に悩む選手の多くは、投げすぎ、フォームが大き過ぎる。主な原因になっていると感じでおります。

野球はボールに回転を与える事が重要です。

例えば、右投手がカーブを投げる。投手はボールを捻り回転を与える事により、右斜め上から左斜め下に向かって回転をする。ボールの進行方向からの気流とボール右斜め上は気流の流れがぶつかり、スムーズに気流が流れる左斜め下に向かって力が加わりボールが曲がる。この力の事をマグナス力というのですが、実はストレートにもこの力が必要なのであります。

ストレート(直球)は、ボールにバックスピン(逆回転)を与える事により上方向にマグナス力が働き、地球の重力に抗して、スピードの落ちないノビのある球になるといわれております。

私は、小学生のトレーニングとして、まず、指の巧緻性の向上を勧めます。

食事の時、箸を旨く使うように練習する。でも良いのですが、手軽に出来る事として、「指パッチン」を勧めるようにしています。
普通は親指と中指を弾くのですが、親指と中指、人差し指と一緒に弾くよう練習するように指導します。音は鳴らなくても良いからスムーズに弾く。なかなか小学生には難しいのです。
握力を鍛えるとはまた違う、ボールに接する指先を鍛える、ボールをコントロールする感覚を養う。という風に解釈して頂き、トレーニングひとつとして考えて頂いたらと思っています。




                            【次回続く】


カテゴリ:スポーツの話 | 19:31 |