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野球を科学する (障害編 Vol 4)
 
 野球肘 [4]

         


今回は野球肘の4回目。施術前と3ヶ月後の画像を使い、比較してご紹介しようと思っております。

今回の例は「野球肘内側型」で来院された中学生のもので、小学生から硬式野球チームに所属しており、中学に進み、硬式野球クラブチームに所属。小学生の時より投球の量が増え、距離が長くなったためか肘を痛めて来院。

発育型野球肘・内側上顆骨端核が離開したものであり、ROM(関節可動範囲)の障害を伴い強い疼痛の訴えがありました。
来院時にCT撮影を行い(野球肘2に画像使用)状況としてはあまり芳しくなかったので、3か月の投球禁止と、離開した骨端核の圧迫固定とリハビリを行い、3か月後にCT撮影を行ったのであります。






(画像1) 

CTの3D画像でありますが、○の部分を見て頂くと、施術前に比べ、3ヶ月後は骨の丸みが増え、骨膜が滑らかになり、表面の凸凹も少なくなっているのがお分かり頂けると思います。







(画像 2)

CTの横断面画像であります。○の部分、施術前と3ヶ月後を比較して頂くと、明らかに隙間が狭くなっているのがお分かり頂けると思います。








(画像 3)

CTの縦断面画像であります。こちらも○の部分を比較して頂くと、骨との隙間が狭くなっているのがお分かり頂けると思います。


施術としては、まず関節の可動制限を取り除く事が必要であります。まずはそのリハビリを行ったのでありますが、可動制限が強い場合は、完全伸展位や完全屈曲位が取れなくて制限が残る場合があります。
今回の場合は正常なROMを取り戻し、骨端核も正常に戻ったのでありますが、通常時に、当院で作ったオリジナルテーピングパッドをあて、骨端核を圧迫し通常の位置に戻すようにしたのが良かったようであります。まぁ、本人もずいぶん辛抱したと思いますが、、、

投球禁止の期間の3か月が、長いのか短いのかは判断が分かれる所かとは思いますが、将来の事を考え、禁止期間は長めに設定するようにしております。

このCT画像の選手ですが、その後、練習に復帰。1年半経過しもうすぐ2年になりますが、肉離れや足の故障で来院しましたが、肘の痛みの訴えはありません。
小学生や中学生の野球選手の場合、肘の故障で野球を断念する割合が多いのであります。くれぐれも、選手が肘に痛みを訴えたら安直に考えず、すぐにしかるべき医療機関を受診して頂くようにお願いしたいと思っております。

一生のうちの3か月や半年。障害を持って一生を終える事を考えたら、短い期間だと思います。




           




カテゴリ:スポーツ障害 | 23:57 |