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[症例画像紹介] 脊椎辷り症・腰椎椎間板症
 
【長年の介護で悲鳴を上げた脊椎】



ある日の事。長年、実の母親の介護に携わっていた女性が来院されたのでした。もうすぐ定年という年齢ですが、「とにかく、腰と足が痺れて痛い!」
真っ直ぐに腰を伸ばせない状態だったのでありました。
何とかして定年までは働きたい。という訴えなのでありますが、状況があまりにも良くないと判断したため、直ちに提携先の診療所に予約をして、MRIの撮影を行ったのでありました。




 (画像  


脊椎の縦断面の画像であります。腰椎の滑り、脊椎椎間板の変性がお分かり頂けると思います。





 (画像 ◆


脊椎の横断面の画像です。左がL4/5の横断面。右がL3/4の横断面になります。脊椎管の狭窄がお分かり頂けると思います。





 (画像 )

画像,寮擇蠎茲螻搬膺泙任后左のピンク色の○印が脊椎椎間板の変性部分となります。変性した椎間板が脊椎管を圧迫しているのがお分かり頂けると思います。
右のオレンジ色の矢印が第4腰椎の辷りの方向です。下の第5腰椎に比べて随分前方に辷っているのがお分かり頂けると思います。




 (画像 ぁ

画像△痢L4/5の部分の切り取り拡大図です。
ピンク色の○印の部分。両側の神経孔の部分が狭くなり、まったくといってよいほど隙間がなくなっているのがお分かり頂けると思います。
黄色の○印が脊椎管の狭窄部分であります。通常の状態との比較はここではしておりませんが、変性した椎間板が脊椎を狭めております。

この患者さんの腰痛及び下肢への痺れは、この腰椎の辷りと、変性した椎間板が脊椎管・神経孔を狭めている所から起こっていると考えられるのであります。


まぁ、この患者さんの介護の話を聞くとなかなか壮絶だったのでありまして、、、昼間は普通にしている実の母親が、夜になると暴れだすらしく、食事からトイレ、身の回りの世話すべてを一人でこなしておられたのであります。数日前に母親を施設に入所させ、ホッと息をついた途端、今度は自分が動けなくなったのでありました。
「気持ちが緩んだんですかねぇ〜。」
長年の苦労を感じさせない穏やかな顔でそう言っておられましたが、長年酷使した脊椎の表情は、介護の過酷さを醸し出しているのでありました。




        










カテゴリ:医療のお話 | 23:07 |