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[症例画像紹介] 小児の骨折 Salter-Harris分類

【つい、ブランコから飛び降りて】 

小学生の男子ですが、友人と遊んでいて、「つい、ブランコから飛び降りたら手を衝いてしまって、、、」と、来院したのでありました。
腫脹を著明に認め、圧痛も顕著なため、提携先にCT撮影の依頼をしたのでありました。


           
Salter-Harris分類

      


骨端線損傷の分類として最もよく用いられているのはSalter-Harrisの分類でありまして、予後との関連からも重要なのであります。
TYPE
儀燭蓮づ尚未鯣爾Δ泙燭枠爾錣覆す端軟骨の骨折(成長板の骨幹端からの完全な分離)であります。
TYPE況燭郎任皸貳姪で,骨幹端に及ぶ骨端軟骨の骨折であり,骨幹端の隅に骨折による骨片を生じますが,骨片は非常に小さいこともあります。
TYPE祁燭蓮す端に及ぶ骨端軟骨の骨折であります。
TYPE厳燭蓮す端軟骨の骨折に加えて,骨端と骨幹端の骨折もみられます。
TYPE昂燭郎任皸貳姪でない型で,成長板の圧迫骨折になります。

という、Salter-Harris分類を踏まえていただき、「つい、ブランコから飛び降りた」彼の画像を紹介したいと思います。






(画像1)
CT3D画像になります。尺骨並びに橈骨遠位端に骨折を認めます。





(画像2)
CT縦断面画像になります。






(画像3)
CT横縦断面尺骨遠位骨端の切り取り拡大図になります。






(画像4)
CT横縦断面橈骨遠位骨幹端部の切り取り拡大図になります。






(画像5)
CT縦縦断面になります。骨折の転位が明瞭に表れております。






(画像6)
CT3D画像です。豆状骨の骨折画像になります。

・・・・とまぁ、「つい、ブランコから飛び降りた」のでありますが、怪我の状況はなかなか大変な状況になっていたのでありまして、、、
おまけにこの彼、「今度の日曜日、陸上の全国大会予選にど〜しても出たいんですけど。」なかなか無茶な事も言うのでありました(^^ゞ

本人、ご両親に懇願されて取りあえずの固定を行い試合に出場してもらったのであります。
「転んで絶対に手を衝くな!!」という、わたくしからの、シツコイ忠告に委縮したのか成績は振るいませんでしたが、転倒もせず痛みも起こらなかったようでした。
しかし、怪我の状況は決して楽観できるものではなく、骨端の損傷を強く認め、成長に伴って変形する事も考えられるため大学病院の整形外科を紹介したのでありました。






カテゴリ:医療のお話 | 23:58 |