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痛風
風が吹いても痛い その2




(痛風結節画像)


痛風が頻発する悪友なんですが、最初は手関節を腫らして来院したのでありました。

「おおのさん、ごっつ痛いんですわ。」

痛風の腫れ方は一種独特でありまして(言葉に表すのは難しい、、、)痛み方と発生理由を聞けばほぼ判断できるのでありまして、

「あっ、これは痛風ですわ。すぐに内科に行きなはれ!」

「あぁ、、、やっぱり、、、」

本人も尿酸値が高い事を知っていたためある程度の覚悟は出来ていたようなのですが、さすがに痛風と聞いて、一縷の望みも断たれガックリ肩を落としたのでありました。









痛風はある日突然に始まります。上記の後発部位(特に足の親指)に耐えられない程の激痛とともに関節が腫れあがります。
痛風の結晶はただ沈着しているだけなら痛風発作は起こらないのですが、心身に大きなストレスをともなう動作や運動、急激な尿酸値の変動(飲酒など)などがきっかけとなり、関節に付着していた結晶が剥がれ落ちた時に発生するのであります。

激しい痛みの原因は、剥がれ落ちた結晶を白血球が異物と認識して攻撃、排除しようとするために起きる炎症反応であり、痛風発作は1週間〜10日程度で治まります。

ちなみに痛風は圧倒的に男性に多い病気でありまして、痛風の90%以上は男性。理由ははっきりしており、痛風の原因である尿酸の血中濃度が女性の方が男性よりも低いのであります。
これは女性ホルモンに腎臓からの尿酸の排せつを促す働きがあるからで、閉経後に女性ホルモンの分泌が減ると尿酸値は少し上昇すると言われております。

余談ですが、、、以前足首が痛い。と来院された女性の患者さんがおられたのです。特別な原因もなく関節が腫れ(独特な腫れ方)ており、すぐに痛風を思い浮かべたのですが、まだ30代の女性。しばらく頭を悩ませて問診していたのですが、内科的疾患で10種類以上の薬の常時服用していたのでありました。
これは薬の副作用と判断して内科に紹介状を書き、直ちに診察を受けてもらったのですが、帰ってきた病名は偽痛風。
痛風は男性だけ。と考えてはいけないと思った瞬間でありました。



  


 
カテゴリ:医療のお話 | 23:00 |