<< 野球のスポーツ障害 (肩の障害編 vol5) | main | 陸上競技のスポーツ障害 vol2 >>
陸上競技のスポーツ障害 vol 1
陸上競技に於けるスポーツ障害




陸上競技は、陸上で行われるすべての競技の、基本動作を競う競技である。と考える事ができます。走るあるいは歩く速さ、跳ぶ距離と高さ、投げる距離を競い数値化される競技であります。

スポーツのトレーニングの基本的な動作を反復練習するのが常であり、なかでも、その単独要素を専門的に行う陸上競技では、同一動作の反復が他の競技に比べて著しいと言えます。
ランニングを原因とする損傷は多数の競技で発生しますが、その頻度も種類も陸上競技に勝ることはないと考えます。









|撒離・跳躍

短距離・跳躍(ハードルを含む)は瞬発的な身体移動を行う種目であります。出来る限り速いピッチと大きなスライドが求められたり(短距離)、より大きい蹴りだしの力で大きく重心移動させたり(走り幅跳び、三段跳び、走り高跳び、棒高跳び)、走りに障害を越える事が加わる(ハードル)という各種目の特徴があります。

これらの種目では大きな推進力を生むために下肢の筋活動が要求され、下肢の大きな筋である大腿四頭筋、ハムストリング、腓腹筋などの急性の筋損傷(肉ばなれ)やこれらに連続する腱(膝蓋腱、アキレス腱、足底腱膜など)高い衝撃が反復して加わる骨(脛骨の跳躍型疲労骨折、船状骨、中足骨など)の慢性損傷が発生しやすいのであります。









         
長距離

 一方、長距離や競歩では、長時間(50匐ナ發任4時間近く)のランニングあるいは歩行動作の連続が要求され、高い有酸素能力と筋持久力が求められます。

したがって、その間の着地と蹴りだしの動作の回数はおびただしいものとなります。そのため大部分の損傷は慢性経過で発生します。
着地時の衝撃が伝わる骨(脛骨、中足骨など)では疲労骨折が、着地や蹴り出しの際に弾性エネルギーを蓄積・放出する腱(アキレス腱・膝蓋腱など)では腱症、腱周囲炎などが、また筋自体にも多量の細胞損傷やそれに伴う浮腫による内圧上昇(コンパートメント症候群)を生じるのであります。

長距離系の種目では体重や体脂肪が少ない方が競技上有利と考え、体重や体脂肪を低く抑えようとする選手や指導者が多いのも事実であり、そのため、骨密度が低くなり、女子選手では無月経などを呈する者も多く、疲労骨折など慢性損傷の危険を高める事にもなっています。






  


     

 
E蠅討種目

投てき種目は選手の体型も前2種目とは異なり、大きなパワーを発揮できる筋量が多く体重が重い選手が多いようです。

また、走りという重心移動とは全く異なり、砲丸、円盤、槍、ハンマーを投げるという上肢を使った動作であり、より遠く投げるために下肢、体幹の筋力を用いることになります。
そのため他の種目ではほとんど発生のない肩や肘など上肢の慢性損傷が多く、体幹や下肢の急性の筋損傷も比較的多いのも事実であります。









 
カテゴリ:スポーツ障害 | 19:30 |